ビスクドール原型のコーティング5

ビスクドール原型のコーティング5

 

私ほど、このコーティングの工程だけで

右往左往した方はいらっしゃらない気が致します。。。

 

結局私は、ニス掛けした木球の表面の美しさを思い出し、

サーフェイサーとラッカーを重ね塗りしたビスクドール原型に、

さらに油性ニスを重ね塗りしたのでございます。

 

ニスは筆塗りした所為もあろうかと思いますが、

コーティング材としての被膜の厚みは、

 

油性(耐性)ニス>サーフェイサー>>>ラッカー

 

という印象でした。

 

「耐水」「強度」も、

 

油性(耐性)ニス>サーフェイサー>>>ラッカー

 

ではないかと思います。

 

※ただし、ニスを使う場合、耐性ニスでないと、

ビスクドール原型に石膏を流し込んだ時に、

ニスが溶けて石膏型に付着してしまったケースもあるようです

(例によって、これもネットで必死に調べました;)。

 

サーフェイサーやラッカーと違い、

ニスは一度筆塗りしただけで、

毛羽立ちなどもなく、つるんと綺麗な表面に仕上がりました。

 

欠点として、サーフェイサーやラッカーほど薄付きではない為、

比較すると、造形にメリハリがなくなり、

ぼやけてしまいがちな点が挙げられると思います。

(サーフェイサーも、いくらでも厚塗りにできるようですが・・・)

 

ここまでは、

 

「あら、サーフェイサーよりニスの方が使いやすいかもしれないわね!」

 

とのんきに思って居たのですが・・・。

 

 

「 ! 」

 

えっ、、、これは一体なに。。。???

 

・・・私の中で戦慄が走りました。

 

割れガラスのように、

塗ったニスの内側が化学変化(?)を遂げていたのです。

 

そもそもサーフェイサーは、

プラスチックを溶かすような性質を持っています。

 

そして、油性ニスのシンナー分は、

サーフェイサーまでも溶かしてしまう性質のものだったのです。

(↑また調べました)

 

・・・・・・。

 

ニスでもサーフェイサーでも、

単体で塗っていれば、おそらくこんなトラブルは発生しません。

 

が、3種類も重ね塗りしているうちに、

このような事態に陥ってしまったわけですね・・・。

 

油性ニスを筆塗りしたパーツの表面は、

ガラスコーティングされたようにつるつるしています。

 

 

 

しかし、被膜に厚みがある分、研磨すると周りとの段差が大きくなり、

部分的に溶けてしまった箇所を補修するのが、

サーフェイサーの重ね塗りより遥かに困難でした。

 

特にヘッドの形が複雑な部分で、

ニスのヒビ割れが起きて欲しくなかったので、

まだニス掛けしていなかったヘッドに、

またサーフェイサーを吹きました。

 

その結果・・・

 

 

↑見たこともないような肌荒れが!

 

これは、ラッカーの上からサーフェイサーを吹いたからでしょうね。

 

このヘッドだけはニス掛けを免れましたので、

この後はひたすら、

磨き→サーフェイサー→磨き→サーフェイサー→磨き・・・

と10回以上サーフェイサーを薄く吹き直して肌荒れを治しました。

 

 

(余計な事をしまくった所為で、

サーフェイサー3回どころでは済まなくなってしまったというお話・・・)

 

 

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