「自分は一体、どんなお人形を作りたいのか?」
真剣に考え始めると、
自分の中に、表現したい世界観が既にある事が分かりました。
でも、それはちょうど、
一昨日見た夢が思い出せないような、
ぼんやりとした断片的なものでした。
香りや音楽のように、明確に姿を持たない存在で、
意識しなければ、すぐ忘れてしまいそうな
あやふやなもの…。
それに、その世界観を人形でどう表現するのか、
具体的には分かりませんでした。
そこで私は、今まで空想の中にしか無かった場所を
文字や絵や写真に置き換え、
具現化しようと努めたのです。
HPは、その為に開設しました。
ひとり空想に耽る事はできますが、
それを作品にするなら、
頭の中を何らかの手段で表現しなければなりません。
ようやく「どんなお人形を作りたいのか?」
その方向性だけは、私の中で定まりました。
お人形を創っている方の多くは、
きっと作品が出来てからHPを開設すると思うのですが、
私の場合、世界観が先行したのでした。