恋月姫先生の公式サイトに書かれている通り、
私は「基礎原型」と言われているものを作り、
最初の石膏型を取ったあと、
それを使ってビスクドール原型を作りました。
そもそも私がこのブログを書き始めたのが、
教室に通い始めてもうすぐ1年というタイミングだった事もあり、
特に人形制作の投稿記事は時系列順ではないのですが。。。
↓こちらが、最初の石膏型から作ったヘッドです。
同じ石膏型から作ったヘッドでも、
かなり造形に個体差・歪みなどが出ています。
頬のふくらみ方や瞼・鼻・頭の形、
口角の角度もそれぞれ違います。
私は、
1)全パーツの型を繋げる形で使い、
すぐ型から取り出して乾燥させる
2)型をパーツごとに使い、
それぞれ乾燥させてから、最後に繋げる
3)全パーツの型を繋げる形で使い、
型から取り出さずに、そのまま乾燥させる
3つの方法で最初の石膏型を使ってみました。
(※このお話は、恋月姫先生の技法でビスクドールを作らない方にはたぶん意味が無く、
上記もどういう状態を指しているのか想像しづらいと思います。
今回は自分用の備忘録的に書いております)
どの方法がベストかは人それぞれかもしれませんが、
私は3)で1番歪みの少ないヘッドを作れました。
しかし、この試行錯誤で8つヘッドが出来ましたので、
前述のように、3つに絞り込んで作り進めております。
なお、おそらく基礎原型の大きさによっても異なると思うのですが、
小さいヘッドの場合、試しに基礎原型で細かく耳を作り込んでも、
綺麗に形を残せませんでした。
(大きい作品なら、基礎原型の耳の形も綺麗に残せるのかも)
「今はそれほど細かくまだ耳を作り込まなくても大丈夫」
とご指導頂いておりましたが、自分で実験してみた結果です;
次回からは、基礎原型ではシンプルな耳を付けようと思います。
また、実は当初、恋月姫先生の技法でお人形を作るのがあまりにも大変で、
上達してからで良いのではないかと思った事もあるのですが、
教わるままに実践してみましたところ、
むしろ技術に自信がない私のような人ほど、
最初からこちらの技法に挑戦した方が良いと感じました。
最初の石膏型から作れたヘッドが、
そのままビスクドールになっていたら、
きっと今以上に後悔の多い作品になったはずです。
私は、最初の石膏型から出来たヘッドに、
かなり修正を加えました。
基礎原型からコンポジションドールに置き換えて、
初めて気付ける欠点もたくさんあったのです。
↑最初の原型から作ったヘッドに修正を加え、
サーフェイサーを吹いて磨いている途中の状態。
1枚目の画像と見比べますと、
やはり違いを感じます。
もちろん、それでもまだ、全然ダメだとは思います。
恋月姫先生は、
「この作品は練習用だとか思わない方が良い。
1体1体に全力投球することが大切」
という趣旨の事を仰っていました。
私は、
「この作品を完璧だとは全く思わないけれど、
初めてのビスクドールなんだし、
どうせ今の私の実力では、これが限界」
と思っておりましたので、
もし先生が、
「まあとりあえず、気軽に1体完成させてみたら?」
と仰って居たら、もっとこの作品を適当に作っていたに違いありません。
一生懸命作る事と、一切妥協を許さない事は、
きっと別の次元のお話です。
がんばる事は簡単にできますが、
先生のように、一切妥協を許さない姿勢というのは、
とても難しい・・・