丁寧にたかる

丁寧にたかる

 

「いやだあああ!
ママと離れたくないいい!!
絶対行かないいいいい!!!」

と泣いて柱にしがみつき、
幼稚園行きを頑なに拒否した弟に対し、
幼稚園児だった頃の私は、

「じゃあね

といつもあっさり出掛けて行ったそうです。

(※この習性は大人になっても変わらず、
人生初の1人暮らしでもついぞホームシックになどかかった事が無く、
海外でもどこへでもヒョイヒョイ1人で出掛けて行きます)

3~4歳の頃、1つ年下の妹と一緒に母とはぐれ、
迷子になってしまった時も、
泣いて親を探す気など皆無だったらしい私。

もう自分では覚えておりませんが、
蒼白になって私たち姉妹を探し回っていた母は、
ベンチに座る女子高生2人組の前で、
妹を引き連れてこう言っている私を発見したそうです。

留寧
「すみませんがそのアイス、一口いただけませんか?(真顔)
 (妹の頭に手を置き)
 よろしければこの子の分も、お願いします」


「(まだ喋れないので、ぺこりとお辞儀する)」

もちろんその親切な女子高生たちは、
私と妹にアイスを恵んでくれようとしていたらしいのですが、
母は平謝りして子供を連行していったという事です。

妹とは付き合いが長いので、
さすがに色々なエピソードがあるなと思います。

 

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