妹の結婚式

妹の結婚式

 

結婚式と言えば、華やかな装いを連想されがちだと思いますが、

シスター
「あなたは私の助手格で紺のスーツが一番合います」

と言付かり、私は妹の結婚式で全く着飾りませんでした。
それもそのはず、

シスター
「ほら留寧さん!このパニエがバージンロードを通れるように、
これを持って聖堂の椅子を調整して来て!」

シスター
「親族の方用のお茶やコーヒーに、
氷は地下から、お水はあっちから汲んできて、
常にお水と氷と熱湯を切らさないようにね!」

シスター
「新郎新婦の席のセッティングはこれで大丈夫かしら!」

シスター
「親族の方がいらっしゃったら、控室までご案内して!」

シスター
「蝋燭とお花と署名用の台をセットするわよ!」

シスター
「あら。ヴェールを持つ人、決まってなかったの?
じゃ、入場のときは留寧さんがヴェールを持って、
彼女が祭壇の前に座ったら、裾を直してあげてね。
退場のときも!」


「カメラマンさんは挙式の前に帰っちゃうの」


「ええっ。挙式中の写真撮影、お願いしなかったの?
(→挙式中の写真撮影も兼任する事に・・・)」

シスター
「共同祈願が終わったら、あなたは後ろからあちらへ移動して、
シューベルトのアヴェマリアを独唱して下さい」


「ヴェールダウンの瞬間も写真に撮れる?」


「あっ、そうよね!ヴェールダウンの瞬間も写真に撮りたいわよね!
じゃあ、ヴェールダウンの瞬間を写真に撮り終えると同時に、
カメラをポケットにしてまってヴェールを持つから、それから入場ね!
(妹が着席したら、ヴェールを整えて、すぐさまカメラを構える)」

→本当に、着飾ってる場合じゃなかった・・・!!

式中も、妹のヴェール係や歌係や写真係などを急遽兼任する事になった為、
1秒も座っている暇が無く、とにかく駆けずり回っていて、
どんなお説教があったか等、まったく記憶に無いという・・・
(式後も、ひたすらみなさまを撮影!)

その日は妹の誕生日でもあり、以前、プレゼントして以来、
彼女の愛用品となっているジャン・パトゥの「JOY FOREVER」をもう一度プレゼント。

妹の名前にも含まれている、今日の「よろこび」が永遠に続きますように、
との願いを込めて。

花嫁姿の妹がふわりと、香水をひと吹きした空中をくぐりぬけて行きました。

妹に贈る予定のお人形は、結婚式には全然間に合いませんでしたが、
次のお祝い事(来年)までには間に合うでしょうか・・・

あと少なくとも、シスターTとU先生と母と妹にはプレゼントしたいのですが。。。

いずれにしましても、しんみりする暇はなかなか無かったのですが、
幸せそうな妹たちを見て安心しました(式も無事に終えられてホッ・・・)。

 

 

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