2018夏休み、最後の型取り

2018夏休み、最後の型取り

夏休みは、好きなだけお人形作れる!!

と大興奮して、
夢中で下記に取り組みました

1)石膏型を全パーツ揃える
(「足先」の型を修正し、残りの「ボディ」「手先」の型取りを終える)
2)石膏型を乾かす
3)全パーツの石膏型にスリップを鋳込む

数えてみますと、
もう50回以上、石膏を流し込んでいたようです。

1人で使い切るには相当時間が掛かるだろうと予想していた、
石膏20kgも使い果たし・・・!

結果、少しだけ上達したかもしれない事がございます。

それは、、、

石膏の決壊率が著しく下がったこと!

最初からあまり決壊させない人も多いと思いますので、
私の場合、スタートのレベルが低いのかもしれませんが

だいぶん、大決壊が減った気が致します。
(全く決壊しないか、決壊しても、ほんの少しに・・・)

手の型取りにつきましては、
恋月姫先生にパーテーションラインを引いて頂いた方は、
スムーズに型取り出来たのですが、
もう片方は、原型が形を留めなくなるまで、
下記の無限ループでした

石膏を溶いて流し込む

固まったら慎重に脱型を試みる

僅かな衝撃や張力で石膏が破損

原型の指先が折れる

原型の指先を補修

ふりだしに戻る

石膏型の分割数が多く、
さらにそれぞれのパーツが非常に小さいと、
しっかり離型剤を塗っておきましても、
石膏と石膏を引き離すときに、割れやすく・・・

たとえば、ボディのような1パーツが大きい石膏型ですと、
そのパーツの一部分が少し欠けてしまっても、
型に直接影響しなかったりするのですが、

ごく小さいパーツの場合、
ほんのちょっと欠けるだけで、
もう型の役割を果たさなくなってしまうのですね。。。

型取りしにくい造形は、
単に手間(型取りの工程)が増えるだけなら良いのですが、
時間を掛けさえすれば解決する問題には留まらず、
原型も石膏型も、共に破損の危険が増してしまう事を学びました、、、

手の原型は、多少指先が折れても、
修復しながら何度も再挑戦したのですが、
最終的に、修復不可能なレベルまで指が粉々になってしまった為、
片手は、少し造形を作り替えた予備の手で、
改めて型取りしました。

お人形1体に必要な全パーツの石膏型を作り終えて、
初めて得られる気付きも多々あるのですね

石塑粘土などで何体もお人形を作った経験があったとしても、
あまりこの工程の経験値にはならない気が致します。

でも、初めてビスクドールを作る時は、
石膏型を取ってから原型を造形するわけには参りませんので、
この工程での気付きは、2体目以降の原型にしか、
フィードバックするのが難しいですね

次回は、もっと型の精度も上げられるよう、
がんばります

 

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